ミトコンドリアを活性化する食べ物——疲れない体を作る栄養戦略
「昔は、こんなに疲れなかったのに」
「しっかり寝ても、体が重い」。
その正体は、体の中の”発電所”が、少しくたびれているサインかもしれません。
その発電所の名前が、ミトコンドリア。むずかしそうな名前ですが、
心配いりません。じつは、食べ物で元気にできるんです。今日は「疲れない体」のつくり方を、
やさしくお話しします。

ミトコンドリアって?——体の”発電所”
私たちの体は、およそ37兆個の細胞でできています。その一つひとつの中に、
小さな”発電所”がいくつも入っている。それがミトコンドリアです。
役割はシンプルで、食べたものと酸素から、体を動かすエネルギーをつくること。
心臓・脳・筋肉みたいに、たくさん働く場所には、この発電所がぎっしり詰まっています。
ところが、年をとると——この発電所は数が減り、パワーも落ちていきます。
すると、つくれるエネルギーが減って、「なんだか疲れやすい」「集中が続かない」となるわけです。
でも、ここがいちばん大事なところ。ミトコンドリアは、増やせます。
正しく刺激してあげれば、新しく生まれてくる。そのいちばん手軽なスイッチが、
「食事」なんです。
体の”発電所”の数と元気で決まる。
エネルギーを生む、5つの栄養素
発電所を元気にする”燃料と部品”を、5つ紹介します。どれも、
いつものスーパーで買えるものばかりです。
① コエンザイムQ10 — 発電所の”点火役”
エネルギーをつくる、いちばん最後の点火役。これが足りないと、発電がうまく回りません。
やっかいなことに、体でつくる量は40代からガクッと減ります。コレステロールの薬を飲んでいる方は、さらに減りやすいので要注意です。
② マグネシウム — エネルギーを”使える形”にする
じつは、発電所がエネルギーをつくっても、マグネシウムがないと”使えないお金”のまま。それくらい大事な相棒です。
そして、現代人の多くが不足しがち。足りないと、疲れ・こむら返り・寝つきの悪さとして出てきます。
③ ビタミンB群 — 発電所の”作業チーム”
エネルギーをつくる工程は、いくつもの手作業のリレー。そのリレーを回してくれるのが、ビタミンB群という”チーム”です。
一つでも欠けるとリレーが止まるので、いろいろな食材からまんべんなく摂るのがコツ。
④ 鉄と銅 — 発電所を”動かす金属”
発電所のモーターを回すには、鉄と銅という金属が必要です。鉄が足りない「貧血の疲れ」は、じつは血だけでなく、この発電が落ちているせいでもあります。
鉄は、レモンや野菜のビタミンCと一緒にとると、吸収がよくなりますよ。
⑤ 色の濃い野菜の力 — 発電所を”増やす”
ブロッコリーや緑茶、ウコン(カレー)などの成分には、発電所そのものを増やすスイッチを押す働きがあります。
「習慣03の”虹色を食卓に”が、ここでも効いてくる」——そう覚えておいてください。色の濃い野菜は、やっぱり優秀です。
逆に、発電所を弱らせる3つ
足すのと同じくらい、”減らす”も大事です。発電所を弱らせるのは、この3つ。
① コンビニ弁当やスナック菓子ばかり。いわゆる”超”加工食品は、
発電所のはたらきを鈍らせます。
② お酒の飲みすぎ。お酒の分解物が、発電所を直接いためます。
「疲れが抜けない」の隠れた原因です。
③ 食べすぎ続き。ずっと満腹だと、古い発電所の入れ替えが進みません。
腹八分+「食べない時間」をつくると、新しい発電所に入れ替わりやすくなります。
「疲れやすい」を「年のせい」で片づけていた時代は、もう終わりです。
体の発電所は、ちゃんと鍛えられます。毎日の食事で、その燃料と部品を届けてあげるだけ。
今日から始めるなら、まずはほうれん草とくるみを夕食に。マグネシウム・B群・鉄・野菜の力が、いっぺんに摂れる、いちばん手軽なコンビです。
今夜の食卓に、ひとつ足すなら
ぜんぶ覚えなくて、大丈夫です。
迷ったら、青魚・ナッツ・色の濃い野菜。この3つを頭のすみに置いておくだけで、
あなたの発電所は、少しずつ元気を取り戻していきます。
疲れは、あきらめるものじゃありません。今夜の一皿から、変えていきましょう。
発電所を元気にする食べ物——まとめ
- コエンザイムQ10(点火役)| イワシ・サバ・牛肉・ブロッコリー
- マグネシウム(エネルギーを使える形に)| アーモンド・ほうれん草・玄米・バナナ
- ビタミンB群(作業チーム)| 豚肉・レバー・魚介・卵
- 鉄・銅(発電所を動かす金属)| あさり・レバー・牡蠣・くるみ
- 色の濃い野菜の力(発電所を増やす)| ブロッコリー・緑茶・ターメリック
- 避けたい3つ:超加工食品・お酒の飲みすぎ・食べすぎ続き
ここまで読んで、「で、結局なにから始めれば?」と思った方へ。
実はその答え、ぜんぶ包んでおきました。