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食事

体は”焦げる”——「食べる順番」を変えるだけで、糖化を減らす

Dr.HIRO(整形外科医) ・2026.07.05

以前の記事で、体が「サビる」=酸化の話をしました。今日はもうひとつの老化のしくみ、
体が「コゲる」=糖化の話です。名前はむずかしいですが、
対策はとてもシンプル。しかも今日の夕食から、順番を変えるだけで、
今夜のうちに体の反応が変わります。

食べる順番(野菜→タンパク質→ご飯)と血糖の波のイメージ
左から、野菜 → タンパク質 → 主食。この順番が、血糖の波をゆるやかにします。

「血糖が上がる=悪」ではありません。問題は”上がり方”

ご飯を食べれば血糖値は上がります。これはごく自然なこと。
問題は上がり方です。空腹のときに白いご飯やパンだけをかき込むと、
血糖は激流のように一気に跳ね上がり、また急降下します。

「昼食後、いつも眠くてたまらない」「夕方に無性にお腹が空く」。
もし心当たりがあれば、意志が弱いからではなく、血糖が”激流”になっているサインかもしれません。
穏やかな川なら護岸はびくともしませんが、激流が毎日3回、
何年も繰り返されると、少しずつ削れていきます。あなたの血管の内側でも、
同じことが起こり得ます。

体が”焦げる”。それが糖化です

血糖が高い状態が続くと、余った糖が体のタンパク質にくっついてしまう。
これを糖化と呼びます。パンケーキやお肉を焼くと表面がこんがり茶色くなりますよね。
あれは「糖」と「タンパク質」が結びつく反応。同じことが、
体温という”弱火”でも、体の中でゆっくり起きています。

肌のコラーゲンが糖化すればハリを失い、血管の壁で起きれば硬くなりやすい。
少しギョッとしますが、大丈夫。結論だけ持ち帰ってください。
血糖の乱高下を減らせば、この”焦げ”も減らせます。その方法が「順番」です。

今日の1手
「甘いものを我慢する」より先に、「血糖の上がり方をゆるやかにする」ことだけ考えてみてください。我慢よりずっと続けやすく、体感も早いです。

やることは、たった一つ。「食べる順番」を変えるだけ

医師が食べる順番をやさしく指し示している
合言葉は「野菜から、ご飯は最後」。むずかしく考えなくて大丈夫です。

我慢の話も、量を減らす話もしません。いつもの定食、いつもの器のまま、
箸をつける順番だけ変えます。

1

野菜から

サラダ・お浸し・味噌汁の具。最初の数分はここから

2

タンパク質

肉・魚・卵・大豆製品を次に

3

炭水化物

白米・パン・麺は最後に

品数を増やす必要はありません。急いでかき込むより、野菜で少し「間」を作ってから主菜、
最後にご飯。それだけで違いが出ます。

最初に食べたい新鮮な葉物野菜のサラダ
まずはこの一皿から。野菜の食物繊維が、血糖の”激流”をやわらげます。

「GI値の低い食品を選べばいい」も、少し違います

患者さん
「先生、GI値の低い食品を選んでおけば大丈夫ですよね?」

GI値は「その食品だけを単品で」食べたときの数値。実際の食事で大事なのは何と一緒に、
どんな順番で食べるか
です。同じ白米でも、単独で食べるのと、
野菜やタンパク質と一緒に食べるのとでは、血糖の上がり方がまるで違います。
食物繊維・タンパク質・脂質・酢には、糖の吸収をゆるやかにする働きがあるからです。
「白米は悪」ではなく、組み合わせと順番次第。これがより正確な理解です。

調理法も”焦げ”に効く

蒸した野菜と魚のやさしい和食プレート
同じ食材でも「蒸す・茹でる」を選ぶだけで、体の”焦げ”はぐっと減らせます。

同じ食材でも、高温でカリッと揚げる・焼く調理は、蒸す・茹でる調理より糖化を増やしやすいことが分かっています。
から揚げのこんがり感と、茹で鶏の白さ。あの違いが体の中でも起きます。
とはいえ揚げ物を一切断つ必要はありません。頻度と工夫でコントロールできます。

まとめ:今日からできることだけ

老化は遠い未来の話ではなく、今日の食卓の”順番”から変えられます。
まずは次の一食、野菜から箸をつけることから始めてみてください。

「結局なにから始めればいいの?」の答えを、ぜんぶ包んでおきました。
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この記事を書いた人
Dr.HIRO / 整形外科専門医

運動器を診てきた整形外科医として、生活の側から体を設計する方法を書いています。講座・教材はこちら。

この記事は一般的な健康情報です。診断・治療を目的としたものではありません。持病のある方、通院中の方は主治医にご相談ください。